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トレーニング中に雷が鳴ったので避難した

トレーニング中に雷が鳴ったので避難した

87: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/22 01:13

高校生の頃、空手をやっていて夜中、近くの小学校に忍び込んで、トレーニングに鉄棒やらで懸垂とかやってた。

夏のある日、「よし、山ごもりをしよう」と考えた。なんとなくやってみたかっただけなんだが・・・
学校はさほど高くない山の中腹に建っていて、裏門の近くから上にけもの道が続いてた。
10分くらい登った所の中腹あたりに、広場?みたく開けている場所があるのを知っていたので、お昼頃、リュックに食料とか詰め込んで、そこへ向かった。

そこは消防の頃、クラスでお弁当をもって、みんなできたことがあったから安心しきっていた。
広場に腰を下ろし、この道を毎日3往復して・・そのあと腕立てふせを、とかメニューを考案していた時、
どこかでゴロゴロと音がした。さして気にもしていなかったのだが、だんだん霧が出てきて下界もみえなくなり、そのうち数メートル先も見えなくなった。
だんだん不安になるのをよそに、スコールが振りだした。
雨宿りしようにも、霧でほとんど視界がきかず、困った。
登ってきたけもの道はちょっとした川のようになっていた。

ピカッガラガラ・・ガラ・・
雷も確実に近づいてるのがわかった。

ふと、見ると道よりちょっとした高い位置に、人が一人入れそうな横穴を見つけた。
とにかくやり過ごそうと、批難した。

ガラガラガラ!!ピシャーン!!
耳をつんざくような音が鳴り響いた。

「もう真上にきてる・・・」俺は穴に小さくなって耳をふさぎ震えていた。
側に高圧線があるので、そこに落ちたのかな?なんて考えていた。
しかし、乳白色の視界の中、一瞬稲光が照らした瞬間とんでもないものを見た。
下の登ってきた道、それに沿って細い雷が何本も走っていた。
「死ぬ、これは死ぬな・・」本気で死を感じた。

そうしてどれくらい時間がたったか、気がついたら雨はやみ頭上に青空が見えた。
「助かった・・」しばらく腰が抜けて状態だったが、俺は逃げるように下山した。

あの時、雲のすきまから陽の光が差し込み、神々しくさえ感じたのを覚えている。
大自然の意思のような・・・

 

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