マラソンランナーの話し。

マラソンランナーの話し。

866: 黒故障 02/05/17 14:01

家と家が連なる住宅街。そこにマラソンランナーの霊が出ると言う。

 

夜、寝ているといきなりランナーが壁から現れ走り去り反対の壁へとすり抜けて行くらしい。
恐いというかあっけにとらわれるようだ。

 

そしてランナーはそのまま隣の家へとお邪魔する。
この事は近所で有名だった。

 

マラソンランナーは必死に走り続けた。
昔あるマラソン大会で途中心臓に異常を起こしゴール出来ずに亡くなった人がいた。

 

思い立って壁から壁へと白いガムテープを張った人がいた。
そして夜マラソンランナーが現れるのを待った。
マラソンランナーは白いガムテープを通り過ぎた瞬間、『ありがとう。もう悔いはない。』とゴールを成し遂げた。

 

それ以来マラソンランナーを見た者はいない。

 

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